膝 関節痛

変形性膝関節症の痛みを軽くするグルコサミン

膝の痛みの原因には様々なものがありますが、中高年の女性の場合、圧倒的に多いのが膝関節の}軟骨がすり減ったことで生じる変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)です。

 

骨と骨の間でクッションの役目をする軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれて炎症を起こします。
そのため、膝の曲げ伸ばしの際に激痛が生じるのです。

 

軟骨がすり減る原因はまだよくわかっていません。
一般に、廊下や太り過ぎによる膝への負担が指摘されていますが、ホルモンバランスの乱れや免疫の異常もかかわっていると考えられています。

 

この変形性膝関節症に高い効果があることで注目されているのがグルコサミンです。
グルコサミンは体内にあるアミノ酸の一種で、軟骨細胞を作る最も重要な栄養素の一つでもあります。
グルコサミンを多く含むのは、エビやカニなどの甲殻類(こうかくるい)の殻(から)です。
これを体内に吸収しやすい状態に分解して作られたのが、サプリメントのグルコサミンです。

 

多くの場合、グルコサミンを2ヵ月の摂取で、膝の痛みが取れる、膝に水がたまらなくなるなど、明らかに症状の改善がみられます。
また、グルコサミンを摂ると軟骨が再生されると言われていますが、さらに抗炎症作用のあることも確認されています。

 

変形性膝関節症では、膝の関節を包んでいる関節包(かんせつほう)の滑膜(かつまく)という部分で、剥がれ落ちた軟骨のカスの刺激により、よく炎症が起こります。
滑膜では関節の潤滑油の役目をする関節液が作られていますが、炎症があると、この関節液が必要以上に作られます。
これが膝にたまる水です。

 

グルコサミンをのんで水が溜まらなくなるのは、滑膜の炎症が消え、余分な関節液が作られなくなったためと考えられます。

 

このほか、変形性膝関節症と同様に軟骨の磨耗によって引き起こされる変形性股関節症(へんけいせつこかんせつしょう)や、変形性足関節症(へんけいせいそくかんせつしょう)などでも、グルコサミンで症状が改善しています。

 

グルコサミンは、エビやカニの殻から作られていますが、これまでのところエビ・カニのアレルギーの患者さんに異常は表れていませんが、不安な人はのむのを避けてください。
グルコサミンは、運動療法と並行してのむと、より効果が期待できます。
また、膝の痛みには、変形性膝関節症以外にも、さまざまな原因がありますので、グルコサミンをのむ前に、専門医の診察を受けることをお勧めします。